貴方の条件はしっかりと担当者に伝えようブログ:2016-02-27


未熟児で生まれたボクは病弱で、
小学校に入るまでは病院と縁が切れず、
入退院をくり返していた。

歌が得意なボクは、
ベッドの上でおもちゃのピアノを叩いては歌い、
看護婦さんに飴やチョコをもらっては、
上機嫌だったと母に聞かされた。

「三つ子の魂百まで」と言うけれど、
ボクのピアノ好きはその頃から始まったらしい。

ボクは戦後の混乱の中で小学校に入学した。
先生のピアノ伴奏に合わせて歌いながら
ボクもピアノがほしい、
弾けるようになりたいとずっと思っていた。

しかし敗戦後の衣食住にもこと欠く時代のこと、
バラック住まいのボクの家にピアノは高嶺の花だった。

ボクが高校生になって間もない頃、
同じコーラス部に席を置く友達の家に遊びに行った。

応接間に黒塗りのピカピカのピアノが鎮座し、
友達が「弾いてもいいよ」と鍵を開けてくれた。

ボクは学校にある壊れかけたオルガンで練習していた
「春の小川」を両手で弾いてみたが、
ボクの春の小川はさらさら行かなかった。

友達の家で恐る恐る触れた鍵盤のひんやりと冷めたい感触と、
腹にズンと響く重い音が、ピアノへの憧れを一層募らせた。

興奮さめやらぬボクは
そのよる、父親にピアノを買ってほしいと懇願した。

父親は一瞬、困惑した表情をみせたが…

「この狭い家にピアノを置く場所が何処にある。
ピアノを弾く暇があったらもっと母さんの手伝いをしろ!」

吐き捨てるように言うと
父親は乱暴に障子を開け部屋を出て行った。

ボクは唇をかみしめ、
父親の少し痩せて小さくなった背中を見送った。
それ以後、ピアノの事は一切口にしなかった。



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